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マンジャロの副作用
胃腸症状・重大な副作用と対処法

吐き気や下痢などの胃腸症状から、低血糖・急性膵炎などの重大な副作用まで。起こりやすい症状、セルフケア、受診の目安を整理します。

よくある胃腸症状 重大な副作用 受診の目安
📚 最終更新:2026年7月21日|執筆・編集:真柴けい

マンジャロ(有効成分:チルゼパチド)は、週1回投与の注射薬です。血糖値の管理を助ける一方で、飲み薬や注射薬と同じように副作用が起こることがあります。特に治療の開始時や増量時には、吐き気や下痢などの胃腸症状が出やすいとされています。

  • ✅ 最も多いのは吐き気・下痢などの「胃腸症状」
  • ✅ 頻度は高くないが、低血糖・急性膵炎などの重大な副作用もある
  • ✅ 症状が強い・続くときは自己判断せず、処方元の医療機関へ相談
この記事は医師監修記事ではありません

公的機関の公開情報(添付文書・PMDAの資料など)をもとにMEDIORA編集部が作成しています。診断や治療の代わりとなる情報ではありません。実際の副作用の判断や対処は、必ず処方を受けた医師にご相談ください。

なぜ胃腸症状が起こりやすいのか

マンジャロは、GIP受容体とGLP-1受容体という2つの受容体に作用します。これらの働きの一つに、胃の内容物が排出されるスピードをゆるやかにする作用があります。

そのため、食べたものが胃にとどまる時間が長くなり、吐き気・胃のむかつき・食欲の低下などが起こりやすくなると考えられています。多くは体が薬に慣れてくると軽くなっていきますが、感じ方や続く期間には個人差があります。

よくある副作用(胃腸症状)

マンジャロでは、次のような胃腸症状が報告されています。多くは軽度〜中等度とされますが、症状の程度には個人差があります。

🩹 報告されている主な胃腸症状

  • 吐き気(むかつき)
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 腹痛
  • 食欲の低下
  • お腹の張り(腹部膨満)
  • げっぷ・胃の不快感

胃腸症状そのものは重い病気ではないことが多いものの、下痢や嘔吐が続くと体の水分が失われ(脱水)、まれに急性腎障害につながる可能性もあるため、軽視はできません。水分が取れないほど症状が強いときは、早めに医療機関へ相談しましょう。

よくある副作用への対処・セルフケア

胃腸症状がつらいときは、次のような一般的なセルフケアが役立つことがあります。ただし、これは症状を必ず抑えるものではなく、あくまで体への負担をやわらげる工夫です。

🍵 胃腸症状をやわらげる一般的な工夫

  • 一度にたくさん食べず、少量をゆっくり食べる
  • 脂っこいもの・消化に重いもの・刺激物を控える
  • 水分をこまめにとる(特に下痢・嘔吐があるとき)
  • 食後すぐに横にならない
  • 便秘には、水分・食物繊維・適度な運動を意識する
  • においの強い食べ物を避ける(吐き気が強いとき)
市販薬でのセルフ対処は自己判断で行わない

吐き気止めや下痢止め、便秘薬などを自分の判断で使うと、症状を隠してしまったり、ほかの薬と影響し合ったりすることがあります。症状が続く・強いときは、市販薬でしのごうとせず、処方を受けた医療機関へ相談してください。

特に注意が必要な重大な副作用

頻度が高いとは限りませんが、マンジャロでは次のような重大な副作用が起こる可能性があります。当てはまる症状があるときは、様子を見すぎず、医療機関へ連絡・受診してください。

低血糖

単独では比較的起こりにくいとされますが、インスリン製剤やスルホニル尿素薬(SU薬)など、ほかの糖尿病の薬と併用している場合はリスクが高まることがあります。冷や汗、動悸、強い空腹感、手の震え、力が入らない、意識がもうろうとするなどが主な症状です。

急性膵炎

嘔吐を伴う持続的で激しい腹痛や、背中まで広がる強い痛みがある場合には、急性膵炎の可能性があります。我慢せず、速やかに医療機関を受診してください。

胆石症・胆嚢炎・胆管炎

胆石や、胆嚢・胆管の炎症が生じる可能性があります。みぞおち〜右上腹部の痛み、発熱、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)などがみられることがあります。

イレウス・腸閉塞

高度な便秘、お腹の強い張り、持続する腹痛、嘔吐などは、腸の動きが滞るイレウスや腸閉塞の症状である可能性があります。とくにお腹の手術歴がある方は注意が必要です。

アナフィラキシー・血管性浮腫

まれに、強いアレルギー反応が起こることがあります。じんましん、顔・唇・のどの腫れ、息苦しさ、血圧低下などがあらわれた場合は、緊急性が高い可能性があります。ただちに救急医療機関を受診してください。

副作用が出やすいタイミング

胃腸症状は、治療を始めたとき用量を増やしたとき(増量時)に出やすいとされています。マンジャロは通常、少ない用量から始め、体の慣れを確認しながら段階的に増やしていきます。これは、副作用をやわらげる目的も含まれています。

📅 タイミングごとの注意

  • 開始直後:吐き気・食欲低下などが出やすい。数日〜数週間で軽くなることが多い
  • 増量した直後:再び胃腸症状が出たり強くなったりすることがある
  • 症状が強いとき:次の増量を焦らず、医師と相談してペースを調整する

こんな症状はすぐ受診(受診の目安)

次のような症状は、重大な副作用や脱水のサインである可能性があります。自己判断で様子を見すぎず、処方元の医療機関や救急医療機関に相談・受診してください。

⚠️ 早めの受診・相談を検討したい症状
  • 嘔吐を伴う、持続する激しい腹痛/背中まで広がる強い痛み(膵炎の可能性)
  • 高度な便秘・強い腹部の張り・嘔吐が続く(イレウス・腸閉塞の可能性)
  • 冷や汗・動悸・手の震え・意識がもうろう(低血糖の可能性。特に他の糖尿病薬併用時)
  • じんましん・顔やのどの腫れ・息苦しさ(アナフィラキシーの可能性 → 救急)
  • 下痢・嘔吐で水分がとれない、尿が減る、ぐったりする(脱水の可能性)
  • 皮膚や白目が黄色い、発熱を伴う右上腹部痛(胆道系の障害の可能性)

迷ったときは、まず処方を受けた医療機関に連絡し、指示を仰ぐのが基本です。夜間・休日など連絡がつかない場合の相談先を、あらかじめ確認しておくと安心です。

自己判断で増減・中断しない

副作用がつらいと、「自分で量を減らそう」「1回とばそう」「もう合わないからやめよう」と考えてしまいがちです。しかし、用量の変更や中止は、必ず医師の判断のもとで行う必要があります。

💡 自己判断が危険な理由

  • 勝手な増量は、胃腸症状や重大な副作用のリスクを高める可能性がある
  • 糖尿病治療として使っている場合、自己中断は血糖コントロールの悪化につながる
  • 副作用と思った症状が、別の病気のサインである可能性もある

副作用が強いときは、我慢を続けるのでも、自分でやめるのでもなく、医師に相談して用量やペース、対処法を一緒に見直すことが大切です。

美容・痩身目的(適応外)での使用と副作用リスク

日本でマンジャロが承認されているのは2型糖尿病の治療です。2型糖尿病ではない人が、体重を減らすことや美容・痩身を目的として使用する場合は、国内承認の範囲外である「適応外使用」にあたります。

適応外で使う場合も、ここまで述べた副作用のリスクは同じようにあります。むしろ、診察・検査体制や、副作用が起きたときの対応が十分でない環境で使うと、リスクにより気づきにくくなるおそれがあります。個人輸入やSNSを通じた入手は、品質や安全性が確認できず特に危険です。

安全に検討するために

医師の診察を受け、体質・持病・服用中の薬を確認したうえで、副作用が出たときに相談・対応できる医療機関を選ぶことが大切です。クリニックの選び方は、マンジャロの選び方・基礎知識で詳しく整理しています。

よくある質問

副作用はいつまで続きますか?

吐き気などの胃腸症状は、体が薬に慣れるにつれて数日〜数週間で軽くなることが多いとされています。ただし、続く期間や程度には個人差があり、増量のたびに再び出ることもあります。長引く・つらい場合は医師に相談してください。

吐き気がつらいとき、市販の吐き気止めを使ってもいいですか?

自己判断での市販薬の使用はおすすめできません。ほかの薬との相互作用や、症状を隠してしまう可能性があります。まずは処方を受けた医療機関に相談し、対処法の指示を受けてください。

副作用が怖いので、自分で量を減らしてもいいですか?

用量の変更や中止は、必ず医師の判断で行ってください。自己判断での増減は、副作用のリスクを高めたり、糖尿病治療としての効果に影響したりする可能性があります。つらいときは我慢せず、医師に相談してペースを調整しましょう。

どんな症状が出たら、すぐ受診すべきですか?

嘔吐を伴う激しい腹痛、高度な便秘や腹部の張り、冷や汗を伴う動悸や意識の低下、顔やのどの腫れ・息苦しさ、水分がとれないほどの下痢・嘔吐などは、緊急性がある可能性があります。処方元または救急医療機関に相談してください。

お酒を飲んでも大丈夫ですか?

飲酒の可否は、体質や持病、併用薬によって異なります。アルコールは胃腸への負担や血糖値にも影響するため、飲酒については診察時に医師へ確認してください。

まとめ

マンジャロの副作用について、要点を整理します。

📋 この記事のまとめ

  • 最も多いのは吐き気・下痢などの胃腸症状で、開始時・増量時に出やすい
  • 下痢・嘔吐が続くと脱水のリスクがあり、水分がとれないときは相談を
  • 頻度は高くないが、低血糖・急性膵炎・胆道系の障害・イレウス・アナフィラキシーなどの重大な副作用がある
  • 激しい腹痛・強い腹部膨満・意識の低下・のどの腫れなどは、すぐ受診・相談を
  • 用量の増減・中止は必ず医師の判断で。自己判断はしない

マンジャロは、正しく使えば有用な薬ですが、副作用の可能性がある医療用医薬品です。副作用が出たときに相談・対応できる医療機関のもとで、医師の説明を受けながら使うことが、安全につながります。

【医療情報に関する注意事項】
本記事は、マンジャロ(チルゼパチド)に関する一般的な情報の提供を目的としており、特定の治療や医薬品の使用を推奨するものではありません。医師による診断・治療・処方に代わるものではなく、効果・副作用の程度や頻度には個人差があります。 記載している副作用は主なものであり、すべての副作用を網羅するものではありません。実際の使用にあたっては、必ず医師・薬剤師の説明を受け、添付文書の内容をご確認ください。 掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに作成しています。最新情報は公的機関および各医療機関の公式情報をご確認ください。
  • マンジャロ皮下注 添付文書(製造販売元が公表する最新版)
  • 医薬品医療機器総合機構(PMDA)公表の医薬品情報
  • 厚生労働省 医薬品の適正使用に関する公開情報

本記事は一般的な情報提供を目的としています。最新かつ正確な内容は、添付文書および各公的機関・医療機関の公式情報をご確認ください。

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この記事の執筆・編集 真柴けい(MEDIORA編集責任者)

医療系国家資格を保有し、医療機関の美容部門(自由診療)の立ち上げ・運営に携わった経験があります。公的機関の資料と各クリニックの公式情報を確認したうえで執筆・編集しています。

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