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プラセンタ注射とは?
成分・目的・献血ルールをやさしく解説

プラセンタ注射は「ヒト胎盤エキス」を使う施術です。もとは医療で使われてきた薬で、美容目的では自由診療になります。成分・期待できること・副作用・料金、そして2026年秋ごろに見直される献血ルールまで整理しました。

ヒト胎盤エキス 保険と自由診療 献血ルール見直し
📚 最終更新:2026年7月25日|執筆・編集:真柴けい

プラセンタ注射は、美容だけでなく健康目的でも利用されている施術です。もともとは更年期障害や肝機能の治療薬として使われてきた歴史があり、美容の分野でも肌のコンディションのケアなどを目的に取り入れられています。この記事では、成分・種類・保険と自費の違い・副作用・料金、そして最近話題の献血ルールの見直しまで、やさしく整理します。

  • ✅ プラセンタ注射の成分と2種類(メルスモン/ラエンネック)がわかる
  • ✅ 保険適用と自由診療(美容目的)の違いがわかる
  • ✅ 期待できること・副作用・料金相場・献血ルールの変更がわかる
この記事は医師監修記事ではありません

公開情報をもとにMEDIORA編集部が作成した一般的な情報です。プラセンタ注射(美容目的)は自由診療の医療行為で、効果の感じ方には個人差があります。実際の施術は、必ず医師の診察のうえで判断してください。

まず結論(要点)

💉 プラセンタ注射のポイント

  • 成分:ヒトの胎盤から抽出した成分(ヒト胎盤エキス)
  • 種類:💊メルスモン ・ 💊ラエンネック の2つの医療用医薬品がある
  • 区分:特定の病気に対しては🏥保険適用、美容目的では💠自由診療(自費)
  • 献血:🩸使用歴があると現在は献血を見合わせ。2026年秋ごろに「注射後3か月延期」へ見直し予定

※期待できることは「目的」として挙げられる例で、効果を保証するものではありません。効果の感じ方には個人差があります。

プラセンタ注射とは?(成分)

プラセンタ注射とは、ヒトの胎盤(プラセンタ)から抽出した成分を注射で投与する施術です。「プラセンタ」は英語で胎盤を意味します。胎盤にはアミノ酸やタンパク質、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養成分が含まれるとされ、医療用の製剤として長く使われてきました。

⚠️ 「ヒト由来」と「動物由来・サプリ」は別物です

クリニックで行うプラセンタ注射は、国が承認したヒト胎盤由来の医療用医薬品です。市販の「豚・馬プラセンタ」のサプリメントや化粧品とは、原料も扱いも異なります。注射剤は医療機関でのみ受けられます。

2種類のプラセンタ製剤(メルスモン・ラエンネック)

日本で承認されているヒト由来のプラセンタ注射剤は、主に次の2種類です。もともとの承認された目的(効能・効果)が異なります。

製剤名承認されている主な目的投与のしかた
メルスモン更年期障害・乳汁分泌不全皮下注射
ラエンネック慢性肝疾患における肝機能の改善皮下・筋肉注射

※上記は各製剤の添付文書で承認されている効能・効果です。美容目的での使用は、これらの承認範囲とは異なる自由診療の扱いになります。

保険適用と自由診療の違い

プラセンタ注射は、「何のために受けるか」で保険が使えるかどうかが変わります。

🏥 保険適用になる場合

  • 更年期障害や乳汁分泌不全(メルスモン)
  • 慢性肝疾患による肝機能の改善(ラエンネック)

※医師が診断し、承認された目的に対して使う場合に限ります。

💠 自由診療(自費)になる場合

  • 美肌・エイジングケアなど美容を目的とする場合
  • 疲労感のケアや健康維持を目的とする場合

※美容・健康目的は保険が使えず、全額自己負担になります。

※同じ注射でも、目的によって費用の扱いが変わります。詳しくは受診する医療機関にご確認ください。

期待して受けられること

美容・健康目的でプラセンタ注射を利用する方が、目的として挙げることの多い例です。いずれも効果を保証するものではなく、感じ方には個人差があります。

✨ 肌のコンディションのケア

肌のハリ・うるおい・キメなど、肌の調子を整える目的で利用されることがあります。

😌 疲労感・だるさのケア

疲れやすさや倦怠感が気になるときのコンディション維持を目的に利用されることがあります。

🌷 更年期の不調のケア

更年期の症状に対しては、メルスモンが保険適用で使われることがあります(医師の診断による)。

🌿 エイジングケアの一環として

年齢に伴う変化が気になる方が、コンディション維持の一環として取り入れることがあります。

施術の方法・頻度

💉 施術の流れ・目安

  • 投与方法:皮下注射または筋肉注射(製剤による)
  • 1回の時間:注射自体は数分程度
  • 頻度の目安:はじめは週1〜2回程度から始め、様子をみながら間隔を調整することが多い

※適切な回数・頻度は目的や体調によって異なります。医師と相談しながら決めましょう。

料金相場

美容・健康目的(自由診療)の場合の一般的な目安です。使用するアンプルの本数などで変わります。

内容1回あたりの相場(目安)
プラセンタ注射(1アンプル)1,000〜2,000円
プラセンタ注射(2アンプル)2,000〜4,000円

※あくまで自由診療の一般的な目安です。本数・回数プラン・初診料などにより異なります。保険適用の場合は自己負担割合に応じた金額になります。最新の料金は各医療機関の公式情報をご確認ください。

副作用・注意点

プラセンタ注射は比較的リスクの少ない施術とされますが、医療行為であり、副作用がまったくないわけではありません。

💡 比較的みられるもの

  • 注射部位の痛み・赤み・かゆみ
  • 内出血・しこり
  • まれに軽い発熱・だるさ
⚠️ まれにみられるもの・注意点
  • アレルギー反応(発疹・かゆみなど)
  • ショックなどの重い反応(きわめてまれ)

強い体調不良や息苦しさ、じんましんなどがある場合は、我慢せず医療機関へ相談してください。持病・アレルギー・妊娠中や授乳中・服用中の薬は、施術前に必ず医師へ伝えましょう。

献血に関する注意(2026年秋ごろに見直し)

プラセンタ注射は「ヒトの胎盤」を原料とするため、これまで使用歴のある方は献血ができませんでした。これは、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)という病気の理論上のリスクに対する、念のための予防的な措置です。実際に健康被害が確認されたわけではありません。

🩸 献血ルールが見直される予定です(重要)
  • 現在:プラセンタ注射剤の使用歴がある方は、当分の間、献血を見合わせ(全員)
  • 見直し後:完全になくなるのではなく、「注射後3か月は献血を延期する」という扱いに変わる予定
  • 時期:2026年(令和8年)秋ごろを目安に開始予定(正式な開始日は未定)

これは厚生労働省が2026年に示した方針です。見直し後は、最後の注射から3か月あけていれば献血できるようになる見込みですが、実際の開始時期や運用は、日本赤十字社・厚生労働省の最新情報をご確認ください。

※将来的に献血を考えている方は、施術前にこの点も含めて医師に相談しておくと安心です。

プラセンタ注射がおすすめな人

  • 肌のハリ・うるおいなど肌の調子を整えたい
  • 疲れやすさ・だるさが気になる
  • 更年期の不調が気になる(保険適用の可能性も)
  • エイジングケアを始めたい

※将来的に献血を予定している方は、注射後の献血ルール(上記)も確認しておきましょう。体調や持病によっては受けられない場合もあります。必ず医師に相談してください。

他の美容点滴・注射との違い

同じ美容点滴・注射でも、成分や主な目的が異なります。目的から選ぶと迷いにくくなります。

施術主な目的
プラセンタ注射肌のコンディション・体調のケア(ヒト胎盤エキス)
白玉点滴美白・透明感を目指す美容ケア
高濃度ビタミンC点滴抗酸化ケア・肌のハリをサポート
にんにく注射ビタミンB群の補給・コンディション維持

くわしくは 白玉点滴とは高濃度ビタミンC点滴とはにんにく注射とは のページもご覧ください。

よくある質問

プラセンタ注射をすると、もう献血はできないのですか?

これまでは使用歴があると献血ができませんでしたが、2026年(令和8年)秋ごろを目安に、「注射後3か月は延期(その後は献血可能)」という扱いへ見直される予定です。正式な開始時期は日本赤十字社・厚生労働省の最新情報をご確認ください。

豚や馬のプラセンタサプリと同じものですか?

いいえ、別物です。クリニックの注射剤は国が承認した「ヒト胎盤由来の医療用医薬品」で、市販の動物由来サプリや化粧品とは原料も扱いも異なります。

保険は使えますか?

更年期障害・乳汁分泌不全(メルスモン)や、慢性肝疾患の肝機能改善(ラエンネック)など、承認された目的に対して医師が使う場合は保険適用になります。美容・健康維持を目的とする場合は自由診療(自費)です。

効果はすぐに感じますか?

感じ方には個人差があります。継続して受ける中で調子の変化を感じる方もいますが、変化を感じにくい場合もあります。効果を保証するものではありません。

まとめ

📋 この記事のまとめ

  • プラセンタ注射はヒト胎盤エキスを使う施術で、メルスモン・ラエンネックの2種類がある
  • 承認された病気には保険適用、美容・健康目的では自由診療(自費)になる
  • 肌や体調のコンディションのケアを目的に利用されるが、効果には個人差がある
  • 使用歴があると現在は献血ができないが、2026年秋ごろに「注射後3か月延期」へ見直し予定

プラセンタ注射は、美容と健康の両面で長く使われてきた施術です。ただし目的によって保険の扱いや費用が変わり、献血のルールにも注意が必要です。気になる方は、成分・目的・注意点について医師の説明を受け、納得したうえで判断しましょう。

【医療情報に関する注意事項】
本記事は、プラセンタ注射(ヒト胎盤エキス製剤)に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の施術や医療機関を推奨するものではありません。美容・健康目的での使用は自由診療の医療行為で、医師による診察・説明に代わるものではなく、効果・副作用には個人差があります。 保険適用の可否は、診断や使用目的によって異なります。献血ルールの見直しについては、実施時期・運用が変更される場合があるため、日本赤十字社および厚生労働省の最新情報を必ずご確認ください。記載した料金は一般的な目安で、実際の費用は医療機関によって異なります。 掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに作成しています。最新情報は各公的機関・医療機関の公式情報をご確認ください。
参考
  • メルスモン・ラエンネック(ヒト胎盤エキス製剤)の添付文書 ・ 医薬品医療機器総合機構(PMDA)公表情報
  • 厚生労働省「欧州等滞在歴及びヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に係る献血制限の見直しについてのQ&A(令和8年2月)」
  • 日本赤十字社 献血に関する公開情報

本記事は一般的な情報提供を目的としています。最新かつ正確な内容は、各公的機関・医療機関の公式情報をご確認ください。

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この記事の執筆・編集 真柴けい(MEDIORA編集責任者)

医療系国家資格を保有し、医療機関の美容部門(自由診療)の立ち上げ・運営に携わった経験があります。公的機関の資料と各クリニックの公式情報を確認したうえで執筆・編集しています。

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