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わきが手術(剪除法など)
保険適用・費用・ダウンタイムを解説

においの原因となる汗腺を取り除く「根治」寄りの選択肢。保険が使える剪除法と自費の吸引法の違い、費用、傷あと、ダウンタイム、再発リスクまで整理します。

剪除法は保険適用 ダウンタイムあり 再発しにくい
📚 最終更新:2026年7月22日|執筆・編集:真柴けい

わきがの「におい」は、アポクリン汗腺から出る成分が原因です。手術は、この汗腺そのものを取り除く治療で、においが強い場合や根本的な対策を望む場合に検討されます。塗り薬・注射・機器の治療とは立ち位置が異なります。

  • ✅ 剪除法(保険)と吸引法(自費)の違いがわかる
  • ✅ 費用の目安・ダウンタイム・再発リスクがわかる
  • ✅ ミラドライ・ボトックスとの使い分けがわかる
この記事は医師監修記事ではありません

公的機関や医療機関の公開情報をもとにMEDIORA編集部が作成した一般的な情報です。手術の適応・術式・費用は、必ず医師の診察のうえで判断されます。診断や治療の代わりとなる情報ではありません。

わきが手術とは(何を取り除くのか)

わきが(腋臭症)のにおいは、わきの下にあるアポクリン汗腺から出る成分が、皮膚の常在菌に分解されて生じます。手術は、このアポクリン汗腺(あわせてエクリン汗腺も)を取り除くことで、においや汗を根本から減らすことをねらいます。

塗り薬やボトックスが「汗を抑える」治療なのに対し、手術は原因の汗腺そのものを除去するため、再発しにくいのが特徴です。一方で、切開を伴うためダウンタイム(回復期間)や傷あとがあります。

剪除法(皮弁法)|保険適用の手術

剪除法(せんじょほう。反転剪除法・皮弁法とも呼ばれます)は、わきの下を数cm切開し、皮膚を裏返して、においの原因となるアポクリン汗腺を医師が目視で確認しながら取り除く方法です。日本で保険が適用される代表的なわきが手術です。

✂️ 剪除法の特徴

  • 汗腺を目視で除去するため効果が高く、再発しにくい
  • においにも汗にも根本的に対応できる
  • 保険適用(腋臭症の手術療法として)
  • 切開するため、傷あととダウンタイムがある

💰 費用の目安(保険)

剪除法(皮弁法)の手術料は診療報酬で6,870点とされ、3割負担の場合、片側で約20,610円、両側で約41,220円が目安です。ただしこれは手術料の目安で、初診・再診料、検査、麻酔、術後処置などは別にかかります。実際の総額は医療機関で異なります。

※保険適用には、医師の診断(腋臭症など)が必要です。美容目的や適用の基準を満たさない場合は自費となることがあります。

吸引法など(自費の手術)

吸引法(皮下組織吸引法・超音波破壊吸引法など)は、小さな切開から吸引器具を入れ、汗腺を吸引・破壊する方法です。傷が小さく、ダウンタイムが比較的短いのが特徴ですが、基本的に自由診療(自費)で、保険は使えません。

💡 吸引法のポイント

  • 傷が小さめで、ダウンタイムが比較的短い
  • 目視ではないため、汗腺の取り残し・再発の可能性が剪除法より高いとされる
  • 自費のため費用は高額になりやすい(クリニックにより差)

剪除法と吸引法の比較

項目剪除法(皮弁法)吸引法
方法切開し、汗腺を目視で除去小切開から吸引・破壊
保険適用される自費(適用外)
効果・再発高効果・再発しにくい取り残し・再発の可能性
傷あと残る可能性(わきのしわに沿う)比較的小さい
ダウンタイム圧迫固定・回復に1〜3か月程度比較的短め

※術式の名称・内容・費用は医療機関によって異なります。詳細は各医療機関でご確認ください。

ダウンタイム・術後の経過

剪除法は出血しやすいため、術後はガーゼをわきに縫い付けて圧迫固定し、傷を安定させます。この間は、わきを動かす動作が制限されます。

📅 術後経過の一般的な流れ

  • 手術後 3〜4日:圧迫固定のガーゼを除去
  • 手術後 1〜2週間:抜糸
  • 回復の目安:1〜3か月程度(腕を大きく動かす動作・運動などは医師の指示に従う)

仕事や生活への影響が大きいため、手術の時期(連休前など)や安静がとれるかを事前に確認しておくと安心です。経過には個人差があります。

合併症・注意点

切開を伴う手術のため、次のような合併症・リスクがあります。少ないながら起こりうるため、事前に理解しておきましょう。

⚠️ 知っておきたいリスク
  • 血腫(内出血のかたまり)・出血
  • 感染
  • 傷あと・皮膚のつっぱり、色素沈着
  • 皮膚の壊死(血流が悪くなった場合)
  • 一時的な感覚の鈍さ
  • 再発(汗腺が残っていた場合)

強い痛み・腫れ、発熱、傷の異常などがあれば、自己判断せず手術を受けた医療機関に相談してください。

ミラドライ・ボトックスとの違い

切らない治療(ミラドライ・ボトックス)と手術は、目的や体への負担が異なります。

項目手術(剪除法)ミラドライボトックス
切開ありなし(機器)なし(注射)
におい根本的に対応相談されるが承認は汗汗が中心
持続根治的(再発しにくい)持続的一時的(数か月)
保険剪除法は適用原則 自費重度は適用
ダウンタイム大きい小さい

くわしくは ミラドライとは脇汗ボトックス塗り薬・飲み薬 のページも参考にしてください。

手術が向いている人

🙆 手術が向いている人

  • においが強く、根本的に減らしたい
  • 他の治療(塗り薬・ボトックス等)で満足できなかった
  • ダウンタイム(安静・圧迫固定)の期間を確保できる

🤔 慎重に検討したい人

  • まとまった休みや安静がとりにくい
  • 傷あとをできるだけ避けたい
  • まずは切らない治療から試したい

※上記は一般的な目安です。適応は、症状・体質・持病を踏まえて医師が判断します。

よくある質問

わきが手術は保険が使えますか?

剪除法(皮弁法)は、腋臭症などの診断のもとで保険適用となります。手術料の目安は3割負担で両側 約41,220円ですが、初診・検査・麻酔・術後処置などは別途かかります。一方、吸引法などは自費(保険適用外)です。

傷あとは残りますか?

剪除法は切開するため、傷あとが残る可能性があります。多くはわきのしわに沿って切開し、目立ちにくいよう配慮されますが、傷の治り方には個人差があります。吸引法は傷が比較的小さめです。

どのくらい休みが必要ですか?

剪除法では術後にガーゼで圧迫固定し、3〜4日後に除去、1〜2週間後に抜糸が一般的です。回復の目安は1〜3か月程度で、この間はわきを大きく動かす動作や運動が制限されます。仕事や生活への影響を考え、時期を選ぶとよいでしょう。

手術すれば再発しませんか?

剪除法は汗腺を目視で除去するため再発しにくいとされますが、汗腺が残っていた場合などに再発する可能性はゼロではありません。吸引法は目視ではないぶん、再発の可能性が剪除法より高いとされます。

まとめ

わきが手術について、要点を整理します。

📋 この記事のまとめ

  • 手術はにおいの原因(アポクリン汗腺)を除去する根本的な治療
  • 剪除法(皮弁法)は保険適用で、高効果・再発しにくいが、傷あととダウンタイムがある
  • 吸引法などは自費で、ダウンタイムは短めだが再発の可能性がやや高い
  • 剪除法は術後の圧迫固定・回復に1〜3か月程度かかる
  • 切らない治療(ミラドライ・ボトックス)や塗り薬とは目的・負担が異なる

手術は効果が高い一方、体への負担も大きい治療です。においや汗の程度、生活への支障、ダウンタイムの確保などを踏まえ、医師とよく相談して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

【医療情報に関する注意事項】
本記事は、わきが(腋臭症)・多汗症の手術に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の治療や医療機関を推奨するものではありません。医師による診断・治療に代わるものではなく、効果・合併症・回復には個人差があります。 保険適用の可否や費用は、診断・重症度・術式・医療機関によって異なります。記載した費用は保険点数に基づく手術料の目安で、実際の総額は異なります。手術を検討する場合は、必ず医師の診察を受け、適応・リスク・費用の説明を受けてください。 掲載内容は2026年7月時点の公開情報をもとに作成しています。最新情報は公的機関および各医療機関の公式情報をご確認ください。
出典
  • 腋臭症・多汗症の手術(剪除法など)に関する保険診療・診療報酬点数の公開情報
  • 厚生労働省 保険診療・医療広告に関する公開情報
  • 各医療機関が公表するわきが手術の一般的な解説

本記事は一般的な情報提供を目的としています。最新かつ正確な内容は、各公的機関・医療機関の公式情報をご確認ください。

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この記事の執筆・編集 真柴けい(MEDIORA編集責任者)

医療系国家資格を保有し、医療機関の美容部門(自由診療)の立ち上げ・運営に携わった経験があります。公的機関の資料と各クリニックの公式情報を確認したうえで執筆・編集しています。

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